男女平等を目指す職場は次第に増えてきてはいますが、全ての人が気持ちよく働ける社会になるまでには、まだまだ理解と行動が必要な世の中です。しかし、女性だからといって、スポーツトレーナーになれないなんてことはありません。むしろ女性だからこそできることを活かし、選手をしっかりとサポートできるスポーツトレーナーになれます。
今回の記事では、女性スポーツトレーナーの現状や将来性、働き方などについて詳しくご紹介します。
女性もスポーツトレーナーになれる
性別はスポーツトレーナーになれるかどうかに関係ありません。実際に多くの女性スポーツトレーナーがスポーツの現場で活躍しています。スポーツチームや選手個人のスポーツトレーナーとしての活躍はもちろん、スポーツジムや大学などの機関で活躍している人もいます。
資格
スポーツトレーナーになるために必須の資格は特にありません。しかし、資格を持っておくことで知識や技術の向上はもちろん、就職の幅を広げたりキャリア向上に役立てたりすることができます。おすすめの資格は以下の通りです。
・あん摩マッサージ指圧師
・はり師
・きゅう師
・柔道整復師
・理学療法士
・栄養士
・心理カウンセラー
・アスレチックトレーナー
・公認スポーツトレーナー
・認定スポーツトレーナー
資格の詳しい内容については「スポーツトレーナー 資格」の記事もご覧ください。
必要な経験・能力
スポーツトレーナーになるには資格などを取得することで身につく技術や知識も、もちろん必要ですが、スポーツへの情熱や勉強への貪欲さ、協調性なども重要です。
スポーツトレーナーは人をサポートする仕事です。そして、そのサポートには様々な知識が必要とされます。経験のないスポーツのトレーナーをすることになるかもしれませんし、スポーツトレーナーとしてのスポーツや身体に関する幅広い専門的な知識も求められるので日々の勉強はかかせません。また、選手の身体のケアはもちろんのこと、メンタル面でのサポートも求められます。そのため、選手の気持ちを読み取って寄り添う力やコミュニケーション能力なども必要です。
女性スポーツトレーナーの現状
現在スポーツトレーナーの中でも女性スポーツトレーナーの割合が増加しています。この章では女性スポーツトレーナーが増加している2つの理由をご紹介します。
まず、1つ目の理由は女性スポーツトレーナーのニーズが高まって働く場が増加しているからです。近年の健康ブームでフィットネスクラブやスポーツジムが増加しており、働く場の選択肢が増えてきています。また、女性のトレーニングニーズが高まっていて女性専用のジムなども出てきています。男性主体で運営されることの多かったスポーツジムやフィットネスクラブですが、女性が中心となって働ける職場も増えてきているのです。
また、2つ目の理由が結婚や出産によって一度退職しても、復帰しやすいからです。一般企業では一度退職してしまうと、職場復帰が難しいこともありますが、スポーツトレーナーであれば、基本的な知識や技術があれば比較的復帰しやすいと言えます。また、経験を積んでおけばフリーランスとして働く道もあります。
女性スポーツトレーナーの将来性
女性スポーツトレーナーの需要は今も増加していますが、その傾向は今後も続いていくと考えられています。
健康ブームの到来
2010年ごろからの健康ブームの熱は現在も冷めることはありません。特に美意識の高い女性を中心にジムやヨガに通う女性が増えています。また、一般の方だけでなく芸能人にも健康ブームは訪れています。パーソナルトレーニングを行う芸能人の方も多く、芸能人が紹介しているのを見て一般人のなかでもスポーツトレーナーの認知が広まっています。
コミュニケーション能力が高い
スポーツトレーナーに必要な能力の1つにコミュニケーション能力があります。コミュニケーション能力に関しては男女差がないかもしれませんが、女性スポーツトレーナーだからこそ相談できることもあるでしょう。特に女性に関することは、女性の方が気が効いたり些細な変化に気付けたりしますので、ニーズが高まっているのです。最近では女性トレーナーを積極的に採用するところもあります。
女性客からの需要が高まっている
近年の健康ブームで新たにスポーツジムやフィットネスクラブに通いたいと考える女性が増えているのですが、やはり男性トレーナーだとどうしても気を使ってしまうという方も多いです。その点女性のスポーツトレーナーであれば気にしなくて良いですし、同性だからこそ話せる身体の悩みも相談できます。また、女性スポーツトレーナーの引き締まった身体を見ながらトレーニングすることでモチベーションの向上にもつながります。
女性スポーツトレーナーの働き方
女性専用のスポーツジム・スタジオ
同性であることの安心感や、女性ならではのサービスなどのニーズから女性専用のスポーツジムやスタジオがあります。女性専用のスポーツジムやスタジオであれば、スタッフも女性である必要がありますから、働く場の選択肢としておすすめです。また、女性が多い職場だからこその出産や育児への理解があり、働きやすいのではないでしょうか。
女性アスリートと個人契約
スポーツトレーナーの仕事はチームや企業に所属して仕事を行うだけではありません。フリーランスのスポーツトレーナーとして働いたり、選手と個人契約で仕事を行うという選択肢もあります。個人事業主のフリーランスとして女性顧客へ個人レッスンを行ったりすることもできます。また、プロのスポーツ選手と契約して、特定の選手を支えるという働き方もできます。
女性スポーツチームと専属契約
スポーツチームと専属契約を結んで働くという選択肢もあります。スポーツジムやスタジオで経験をつんだ後にフリーランスとして専属契約を結ぶことで、大きくキャリアアップできるでしょう。
特に女性スポーツチームで日本代表レベルであれば、性別によって部屋やエリアの出入りが制限されることもありますので、女性スポーツトレーナーだからこそできる働き方があります。また、女性スポーツチームはほとんどのスポーツでありますから、男性が苦手な方でもチームの一員として働きたい方にはおすすめです。
スポーツトレーナーに向いている女性の特徴
大前提としてスポーツが好きかどうかは重要です。経験のないスポーツを担当することになるかもしれませんし、スポーツや身体に関する探求心がなければこの仕事は務まりません。その他では気が利く人や、選手やジムやスタジオの利用者の気持ちに寄り添って話を聞ける人はスポーツトレーナーに向いているでしょう。
また、スポーツトレーナーは体力が必要とされる仕事です。身体を見るだけではなく、試合で使う荷物を運んだり掃除したりするケースもあります。そのため、重いものを持てないと戦力になりません。また、女性アスリートの担当の場合は、女性特有のカラダの悩みを理解したアドバイスや女性ならでは寄り添いも必要です。
体力勝負な面もある職業ですが、コミュニケーション能力や気遣いなど人との繋がりが重要視されますので、人と関わるのが好きな人はスポーツトレーナーに向いていると言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では、女性スポーツトレーナーの現状や将来性、働き方などについて詳しくご紹介しました。スポーツや身体への知識や技術はもちろんのこと、スポーツへの情熱や人と人との関わりが重要視される職業です。一筋縄ではいかないかもしれませんが、その分多くのやりがいを感じられるはずです。そのためには、専門的な学校での勉強や、資格の取得が大切です。また、女性スポーツトレーナーも増えてきていますので、これからはより働きやすい環境になっていくのではないでしょうか。
☆東日本医療専門学校の大きな4つの強み
・スポーツ関連科目を徹底網羅。
・プロスポーツ研修で現場の仕事を生身で体感し学修できる機会が充実している。
・「クラス担任制」&「マンツーマン指導」で国家資格合格へ導く万全なフォロー体制。
・1年次から段階的な「国家試験対策」を徹底し、合格へのステップアップを実現。
スポーツトレーナーとして活躍されたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。